あいのそのブログ

園長先生のお部屋~今年は寅どしです

2022.02.16

2022年は寅年、ちなみにわたしは丑年。絵本を選ぶときに干支の動物が出てくる絵本をというのもひとつの選択方法かなと、かって勤務していた園では、先生たちみんなで、あに絵本の主人公はとか、あの絵本にも出てくるよなどとよく話したものです。

年賀状にも毎年登場させてきましたが、昨年末に選んだのは「おちゃのじかんにきたとら」(童話館出版)。とてもおおきいとらを、一緒に並んで座った女の子が見上げている微笑ましい表紙。

 女の子の名前はソフィー、ある日のことおかあさんとお茶の時間をと準備していると、「ごめんください、ぼくはおなかがすいているのです」とやってきた毛むくじゃらのとら。おかあさんは「もちろんいいですよ」と招き入れて一緒にお茶の時間を。おおらかな穏やかな、でもびっくり驚きの時間がそこから流れます。

 園長室に次々訪れる子どもたち、担任の先生はこのまま帰ってこないのではないかと心配して迎えにこられるのですが、そんなの大丈夫。みんなには素敵な居場所があるのだからとわたしはいつも思っています。遊んでいこうとする子どもたち、「時計の針が~の数字になったら帰ってきてよ」と声をかける先生。愛の園に来てその応答を聞きながら、久しぶりにこの絵本を思い出しました。

 50年以上前に誕生した世界中で愛されている1冊、絵本も年を重ねるとより素敵な味わいを届けてくれます。